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杉原政則事務局長コラム

道場で教わったこと1

Last Updated on 2020年6月9日 by グループ本部事務局

地元小学校で道場とは別に週1回約1時間、空手教室を開催しています。
小学2年生から6年生まで50人から60人の子供が参加しています。
今年3月で第6期(6年目)を修了します。
修了を前に、去る2017年2月15日にその教室で昇級試験を行いました。
内容は筆記と実技です。
特に道場では「心のありよう」を重視しますので、どれだけ道場訓を理解し日常生活に生かそうとしているのかを大切にしています。

小学生ですから本質的な「心のありよう」をすぐに理解し実践することは難しいのですが、記憶に残し心に刻み、将来に生かせる根となってくれればよいと思っています。

選択問題の他に自由に記述する箇所がありますので、今回はその部分から抜粋いたします。
読みやすいようにひらがなを漢字に変えていますが、文章は基本的にそのままです。なるべく重複しないよう選択しています。

通常多くの方が想像するような格闘技的な空手ではなく、心を学び成長させる稽古です。
自然に学び自然体を体得しその中から心の本来のありようを学びます。試合のための空手ではなく人生にいきる空手です。
子供たちの学びの力には驚くばかりです。

■昇級試験より抜粋-「空手教室」で教わったこと

【問題4】 空手教室で教わったことを、どんなことでも自由に書きなさい。
○敵を倒して勝つより、相手を尊重して一つになる。小学2年生
○「つかまない」と師範が言っていたので私はつかまないようにしている。小学2年生
○黙想をやるときに気をつけていること、心を静める。小学2年生

○黙想を何回もして、そのおかげで心が静まったこと。道場訓を読むとすっきりすること。小学3年生
○友達に「ありがとう」と言われることが多くなった。小学3年生
○とても強い正拳突きよりも、微笑みの方がはるかにつよい。小学3年生

○空手を教えてもらって「言葉がすごく優しくなった」と言われることが多くなりました。小学4年生
○人より先に自分を直す。気が高いと弱い。自分は本来自然な存在。小学4年生
○勝負の結果より、結果後の姿勢が大事。生まれを誇る。自分には才能がある。小学4年生
○無敵とは仲良くして敵がいないこと。相手を尊重する。相手を感じて一つになる。小学4年生
○優しく相手を包む。人には必ず才能がある。美しい言葉を使う。小学4年生
○私は力強くパンチした方が強いと思っていたけれど、さわやかに相手を尊重した方が強い。小学4年生
○私は目は何かを見るためだと思ったけれど、相手の喜びやすごい物を見るためとわかりました。小学4年生
○いつでも自分には才能があると思い、誰かに才能がないといわれても才能はあると考えていく。小学4年生

○やはり「やさしくふれる」と強いことが稽古前や稽古後の話で身にしみてわかった。小学5年生
○「重力に逆らわない」と言うことも最近意識しているが、できていないのでできるようになりたい。小学5年生
○自然など、どんなことにも感動することができるようになりたい。小学5年生
○できないことがあってもあきらめないで最後までやりぬくということ。小学5年生
○運動はイメージしてから動く。持った物は自分の一部になると思って使う。小学5年生
○誰のことも傷つけ無いことが強い。小学5年生

○人間が動けていること自体が才能であると聞いてびっくりしました。小学6年生
○私が稽古や師範の話で大切にしていることは相手を中心にすること、相手に優しくすることです。小学6年生

 

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杉原政則 極真空手四段
極真会館グループ事務局長
極真会館東京本部長
多数の武道経験を持ち、文武両道の観点から学習道場も主催。武道を通じての青少年教育を研究し、地元小学校で定例で「空手通信」を発行。また経済分野においても武道のコラムを執筆中。
https://budo.tokyo/

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