極真会館手塚グループ 指導理念
Last Updated on 2018年5月7日 by Sede centrale del Gruppo
先ず感謝対話反省
正しい活動の方向性を常に見極め、協力で発展。
空手は正しい判断力を身に付ける為の精神集中であり、
正しい行動をとる自信を高める為のものである。
常に自覚する心を育てる努力を全員で続ける。
焦らず、飽きず、諦めず。
極真会館手塚グループ 手塚暢名誉会長
極真会館手塚グループ 森義道会長
序
手塚暢名誉会長が主唱した基本的理念は、「家族」「対話」「自然」です。そのためには、互いに尊敬と感謝、そして忍耐の心を育む姿勢です。
手塚名誉会長の言
●「先ず感謝、対話、反省。」
●正しい活動の方向性を常に見極め、協力で発展。
●空手は正しい判断力を身につけるための精神集中。
●正しい行動をとる自信を高めるためのものである。
●常に自覚する心を育てる努力を全員で続ける。
●「焦らず、飽きず、諦めず。」
この姿勢に従って、指導者はしっかり指導するのです。
これから、多くの青少年を社会に排出するのが指導者の役割です。この方針に従って、指導者は武道教育を進めるのです。手塚会長が目指す極真空手の神髄を知って教育しましょう。
そして、地域社会との調和を図り、極真精神の浸透を心掛けましょう。
武道である空手道は、オリンピック種目で、世間の認知度も上がりました。まぎれもなく、日本を発信源とする精神文化に成長しているのです。
それ故に、正しく空手道が世に評価されるように、真心を込めて対応するのです。
それが、これから表記する内容になるのです。
手塚グループの責任
確かに、極真会館は分裂しました。
この状況で、指導者としてどのようにすべきかを、手塚名誉会長は立案していたのです。
大山総裁が打ち立てた最強の空手の伝統を、人を育てるという観点で運営してきたのです。
つまり、精神教育の役割を重視したのです。
手塚名誉会長は強さも大切にしていました。
しかし、それ以上に人格教育を根付かせようと指導してきたのです。
特に、地域社会に対する貢献を主張するのです。地域の「お祭り」には積極的に参加していました。
一時的なブームではなく、地域と共生するという姿勢を実践したのです。
そして、空手道を通じて青少年教育を積極的に推し進めてきたのです。
分裂した極真空手を否定するのではないのです。
手塚名誉会長は、極真空手を守ると同時に社会貢献しようとされたのです。
そして、必ず各グループが戻ってくるといつも話していました。
そのための理念を構築して、話してくださったのでした。
「家族」「対話」「自然」
手塚名誉会長の理念は、世界に通用したのです。
宗教、人種、国境も超越したのです。
というのも、人類共通の理想として、「家族」「対話」「自然」が要だったのです。
結果的に、理念を極真空手に取り入れたのです。
それを世界中の道場が実践し、訓練しているのです。
そして、この小さな動きが地域社会に貢献しているのです。
空手道場として、社会とかけ離れてはいないのです。
青少年を社会貢献できる人材と教育してきたのです。
それが、世界中で行われているのです。
さて、会長の残して下さった教育力と理念を、これから展開しようとするのは言うまでもないことです。この教育力を完結するために、これからの手塚グループは責任を担うのです。
「家族」「対話」「自然」という理念を持った精神的立場で、教育するのです。この理念は、正しい伝統になるのです。これからの青年達の教育力として実践されるのです。
私たちは、会長の提示した理念を、道場で正しい伝統として重要視するのです。具体的には、道場が「家族」であるがゆえに、どのように教育しなければならないかという思考が指導者として働くのです。
それで、このグループ運営はなされるのであります。
盤石な教育をするために、道場は存在しているのです。
各道場は、これからも改善の余地があるのです。
試行錯誤が続くのです。
そのために、明確なビジョン、目標、教育戦略が必要になるのです。
現状維持が精いっぱいであるとするならば、社会に対する貢献は薄れてしまいます。
現実の運営に満足することなく、指導者の動機と姿勢を正すという事を徹底するのです。
期間的・段階的指導の徹底
ところで、どのように教育をするかというならば、一段階からステップアップして、段階的に成長させるように心がけるのです。
決して、特別扱いはしないのです。
人格の目標を考慮して、ある一定の期間の中で、確実に各段階迄の教育目標を全うできる体制を、道場として提示するのです。
道場生の教育を目標とする道場ですから、青少年の成長を重視します。
試合の勝ち負けは、過渡的な現象ですから、結果に捕らわれることなく前進するのです。
道場生の成長は長期戦です。
日々道場生を成長させるために、川の流れのようにするのです。
つまり、上流の小川から下流の広い川を目指させるのです。最後は、大海原を流れる黒潮のように、充実した人生を目指すわけです。
それだけに、指導者はチェックポイントをしっかり見極め、逃すことなく対応するのです。
間違っても、淀んで、ボウフラが沸く泥水にはしないようにするのです。
その結果、技術的にも人格的にも成長させるのです。堤防が決壊して、横道に迷い込む道場生を少なくするのです。高い理念の指導であるがゆえに、しっかり道場生は成長するはずです。
指導者は、自信をもって道場生の成長を引き出すのです。
会長に指導された道場生は、様々な分野で社会に貢献しています。間違いなく、道場生が目指す、目標を叶える精神力は身に付くのです。
また、指導に当たる先生には、間違った生き方をしている人はいないのです。
会長とともに、二十数年戦ってきました。
優秀な人材が育ったのです。
間違いのない指導理念であるがゆえに、自信をもって人材教育の開拓に乗り出しましょう。
そして、絶えず理念を確認して自らの姿勢を正しましょう。
■道場の方針
①体制
新しい道場生から、黒帯を締める指導者に至るまで、全員で道場を盛り上げます。
全員が一丸とならなければ、教育レベルを維持することは不可能なのです。
そのために、一人一人の立場を自覚するのです。
新しい道場生は、これから頑張るという事ですから、明確な目標を持っているのです。
しかし、指導者がマンネリ化することがあるのです。
曖昧であれば、道場の生命を失うのです。
そのための解決策は、指導者同士よく連絡を取り合う事です。道場には、本部長・支部長などの師範がおり互いの連携の中で生命を与えるのです。つまり、師範を中心として、指導者を含む全員が一丸となる教育体制を確立させるのです。
ここで問題になるのは、指導者同士の信頼関係です。
基本は、「家族」としての関係を、維持するという事に着目します。
お互いに欠点は付き物です。
グループの理念に従い、長所を見つめて指導に邁進することが願われるのです。
さて、道場で何をするかという事です。
道場は、段階的教育をするところです。
それ故に、十段階の級位があるのです。
級の帯の段階で、レベルの差は歴然と比較できます。
各級位でどのような技術的・人格的内容を、指導できるかという事です。
各級位の段階的教育に、しっかり指導者は取り組むべきです。この級位が、道場生の成長に欠かせないのです。
道場生がスムーズに成長できるように、指導者との距離をつめて心の糊代を充実させます。
②流れ
新規・日常の道場での稽古・合宿・審査・大会は、一貫した総合的な流れなのです。
一つも外すことはできないのです。
ここで願われることは、だらだらと道場生を留めないのです。
一日、一週間、一か月、一年、十年と教育の目標を明確にするのです。
期間を区切った教育目標を提示し、道場生を把握して教育するのです。
黒帯を目指すための、長期に及ぶ教育プログラムです。
そのための理念は、指導者が手塚名誉会長と共に歩んだ会長のブログを参考にするのです。
もうすでに、三千ブログは超えています。
拾い読みで良いので、指針にすべきです。
道場での稽古、それ以外の日々の生活姿勢に関しても、指導者は関心を持つのです。
今の心情、事情と環境を知ってあげて、指導者が関心を示すのです。
それによって、道場生は川の流れに乗るように成長していくのです。
結局、技術を教えるだけでなく、愛情組織の教育体制を築き上げるのです。
さて、目指す目標とするならば、小学六年生までに、五級の黄色帯まで目指します。
それから、中高で四級・三級の緑帯を目指します。
大学の四年間で、二級・一級の茶帯を取得するのです。
この教育方針を徹底しましょう。
その目標をもって、社会に貢献する前後に黒帯を取るのが望ましいという事です。
その為の、一日、一週間、一か月、一年、十年と、目標を全うしていく教育をするのです。
もちろん、一般部においては、社会経験を踏まえて、段位を与えていくという事になります。
③教育
教育に関しては、ベルトコンベヤー的な発想は無意味です。
機械的に取り組んだ時から、成長は止まります。「家庭」の愛情を抱きながら、指導者は対応します。
それは、指導者は親の如く、武道教育を任された指導者としての自覚をするのです。
決して、道場生に対して排他的にならない事です。
技術の習得はさることながら、段階的な教育課程で、あくまでも人格教育を優先させるのです。
また、指導者は対話を重要視し、師範に現状を報告しながら全体を網羅し、意思疎通を図るべきです。
細部に渡って道場生の成長を見つめ、師範に報告するのです
このように、教育に対してレベルを上げていくという事です。
この姿勢が、手塚グループの教育なのです。
高い教育の極真空手を目指すことにつながるのです。
■目的意識に向けて
①スケジュール
スケジュールを構築する前に、目的意識を持って歩むことです。人それぞれ目標は違いますが、達成するように心掛けるのです。
自らの目標とする大義がなければ、能力は発揮できないものです。それだけにスケジュール闘争をするということが必要です。
いつまでにどうするという気持ちが働くならば、本人における全能力が発揮されます。
今まで、私自身を振り返っても、日にちを決めて歩んできました。
達成できたときは興奮するほど嬉しいものです。
また、未達成の時でも、修正をして再び歩み出すという事でした。
それ故に、一日・一週間・一ヶ月・一年・十年の公的スケジュールを決めて、絶えず意識をしながら日々を過ごすのです。そのために、静かに正座をして瞑想することも必要でしょう。
家族と気持ちを一つにして、愛情をベースに意識統一を計ることも必要です。
空手に打ち込むことは、置き換えるならば、生涯の人生を抱えて行くという気持ちを維持することであり、大きく成長できるのです。
②一日のスケジュール
基本は、プラン・ドウ・シイです。
計画を立てて、行って、再び反省するということです。
予定をしっかり立てることも大切ですが、実行したことをしっかり記入するのです。
予定は変更が多いものです。しかし、実行したことに対する反省は力になります。
日々を充実させるということに力点を置きます。
肉体のメンテナンスを心がけ、万全な状態で対応するのです。肉体の調子の悪さは、一日の行動に支障をきたします。
そのためにも、稽古を欠かさず実践して健康を維持するのです。
実践したことに対する反省も大切です。
充実感が湧き上がるまで、努力は積み重ねます。
結果に対する反省はしっかりしなければ、日々の蓄積にはならないのです。
それ故に、今日一日が勝負という意識なのです。
③短期スケジュールから長期のスケジュール
長期のスケジュールになると、目的意識が重要になってきます。
最小限、道場生として稽古を確保しなければなりません。
それに伴う審査会までの訓練内容を明確にして、ひとつずつクリアするのです。
また、合宿がありますから、集団での一日の過ごし方もイメージすべきです。
長期になると目標を明確にしなければなりません。
短期目標では普段の稽古をしっかり実践します。
この普段の稽古が基本になります。
道場生としては、より多くの夢をスケジュールに載せるのです。
スケジュールを立てた時の、動機に立ち返るわけです。
スケジュールの途中、流されてしまっては空手を継続できないのです。
まして、人生を充実したあゆみとして振り返ることもできないのです。
そのような長期目標であると自覚すべきです。
結
極真会館手塚グループは、教育、特に「家族」「対話」「自然」をモットーとして活動してきました。
一般社会では、教育の見直しが叫ばれていますが、私たちは、武士道に則った思想、それに沿った教育を行わなければならないと思います。
あいまいな目的や、はっきりしない教育では人は正しく生きられないし、喜びも生まれてきません。
責任者は、組織・目標・スケジュールといったものをしっかりと管理し、環境を整備して、指導することが大切だと思います。
そういう土台の上に、限りなく心を投入して目標に向かって、どこまでも前進していく心を指導していきたいと思います。
森 義道 極真空手九段 極真会館手塚グループ会長 極真会館宮城県本部長 故大山総裁存命中に数々の選手権大会に出場、空手道を極めんと志す。 その後、青少年教育をはじめとする社会貢献を目指し、法務大臣より保護司の委嘱を受け、さらに少年警察補導委員にも推挙任命される。これまでの功績を鑑み、手塚文子代表の推薦を受け全国本部長の承認を経て2017年12月9日に新会長に任命される。 |